\ドローで御の字☆/
3節連続で大敗するわヤン将が解任されるわ篠田監督就任会見でのGMの「まーだそんなこと言ってんのかよ」的な発言があるわで,むしろ温泉むすめのヲタクとして由布院温泉に行く!というヲタク旅行的な色合いが濃くなるんだろうなぁ…という心持ちで大分行きの飛行機に乗ったワイ将。
もはや負け覚悟での遠征でしたが,篠田監督が上手く再調整をしたことで勝ち点1を持ち帰ることに成功しました(((o(*゚▽゚*)o)))ワーイ
んで,この試合の振り返りブログとしては大分の公式が書いたものが簡潔かつよくまとまっていて,俺が書く必要なくね!?感あるけど(笑),まぁ書きたくなったので書きますw
※大分の公式の記事。簡にして要を得ていて,ウチの公式HPでもこういう記事を書いてほしい…(願望)
■ '19J1 第12節
清水エスパルス 1vs1 大分トリニータ(昭和電工ドーム)
【スタメン】
慶太 → 西澤くん(62分)
こーや → 飯田くん(79分)
ドグ → テセ(90+1分)
※個人的MVP
西部洋平(時点で西澤健太)
【個人的総評】
・ 新体制まずまずの発進
・ '18シーズン後半にできていたプレーが復活した感ある
・ 篠田監督はヤン将の積み上げてきたものを上手く再調整した
・ 運動量重視の交代策は良かったのではないだろうか!
・ 守備の割り切り具合が凄すぎて草ァ!!!
・ 改善点:①守備はクロス対応②攻撃は3人目の動き出しをもっと
・ 個人的感想;
ポジれる!
↑
A
・
B
・←☆
C
・
D
・
E
↓
ネガるわ…
1.割り切った守備~サイドは捨てれば良いじゃない!~
片野坂トリニータがJ1でも猛威を振るっている。その理由の一つはなんといっても「疑似カウンター」。最終ライン+GKでボールを回している間に敵のライン間を間延びさせ,そこから速攻をかけることでカウンター類似の状況を引き起こす。この戦術のキモはGKの高木を含めたパス回しであることに間違いはないんだが(故に後述の前プレスが肝要になる),それよりも縦パスが重要だ。せっかく後方でパスを回して敵のDF-MF-FWの3ラインを間延びさせても,縦に前にパスを入れないと何も意味がない。故に,大分の中盤~前線(特に2シャドー)に求められるのは,縦パスの受け手となること,そして,いかに前を向けるスペースでボールを受けられるポジショニングを取るかだ。
今節の清水は縦パスを封じる方策に出た。後ろで数的優位を作られてボールを回されても,縦にボールが入らなければ何も問題はない。
どうやって防ぐか?サイドを捨てれば良いじゃない!( ー`дー´)キリッ
………( ゚Д゚)ハァ!?
個人的に印象的だった2シーンをピックアップしてみました。
両WB+2シャドー+1トップの5人が各レーンを埋めるトリニータに対し,エスパルスのポジショニングは,MFラインも含め,両サイドの大外のレーンを捨てて横幅をハーフスペースに限定する位置取り。トリニータの両WBは「後でケアすればいい」という発想です。
私は札幌戦の振り返り記事で「4バックの構造的弱点は『DF間の隙間』であり,逆に隙間を埋めようとすると大外を使われてピンチになる」と書きました。案の定,トリニータに面白いくらいに両サイドを使われました。『大外のWBにパス→SDFを釣り出す→ハーフスペースが開くのでそこにシャドーが飛び込む』という流れを幾度となく作られましたオナイウめっちゃ飛び込むやん。
大外→ハーフスペースの動き出しに対してエスパルスが取った対策は「頑張って誰かが戻って身体張るorバックパスさせる」(爆)
これほど極端な守備をしてまで縦パスを切ろうと腐心した結果,トリニータの中盤は機能不全に陥りました。後半になり,智将・片野坂はボランチを3枚に増やして中盤を厚くしようとしたのがその現れだろうと思います。
逆に,エスパルスは割り切った守備をした結果「左の槍」を封印することになりました。后君が全然前に出れなかったことを次節の課題とみるエスパサポの呟きが散見されましたが,こんな守備敷いてたら上がれないって!!だって,ただでさえトリニータの前線は5レーンに一人ずつ置いていてこちらが数的不利なのに,后が上がったら5人を3人でケアすることになるんだもん(しかも左サイドを自由に動きカウンターの受け手として抜群な存在であるオナイウがいる)。カウンター喰らったらそれこそジ・エンドですから,それなら后を上げずにおく方がバランスが良い。その分,SMFが攻撃を頑張りましたね。
2.前プレスと4-1-4-1,そしてハーフスペースの復活
後半途中から,エスパルスはフォーメーションを変更します。コバさん→ヤン将と「試合途中のオプション」として使われ続けてきた4-1-4-1です。その目的は①前半から継続している前線からのプレスの更なる継続②中盤を厚くしてきたことへの対策の2点でしょう。上述のとおり,トリニータの攻撃はDF3枚+GKのパス回しから始まります。が,いくら高木が足元が上手いといっても,所詮GKですから,4枚というよりは3.5枚で回していると言った方が良いように思います(イニエスタばりのキープ力あるGK出てきたら世界は変わる)。その3.5枚に,エスパルスは前線2枚+両SMFのどちらかを当てて3.5vs3の形に。そして,その3枚がカバーシャドウしながらアプローチすることでパスミスを誘いマイボールにする。この前プレスがハマりまくり,先制点につながるファールを誘うことに成功しました。
後半からトリニータがボランチを増やして中盤を厚くすると,中盤が数的同数or不利になりだしました。そこで4-1-4-1の登場です。
最終ラインと中盤は完全に数的優位を確保しています。
そして,トリニータの3.5人でのパス回しに対しては,ドグ+2人で前プレス。エスパルスの前線3人のプレスにより,トリニータの3.5人はパス回しが苦しいものとなり,パスミスを多数誘発することに成功しました。
攻撃面では,「ハーフスペースの鬼」こと金子翔太が躍動します。
'18のエスパルスは,翔太がゴール前のハーフスペースで起点となるわ自ら仕掛けるわで,攻撃の起点になっていました。リーグ2位の得点力の源でした。それが今年はエウソンとポジショニングが被るせいか,ハーフスペースへの飛び込みが激減し,それに伴って怖さもなくなりました。それが,今節はインサイドハーフ化したことでガンガン飛び込めるようになりました。大外に単独でも突破力のあるこーやがいることも奏功しましたね。
また,アンカーとなった竹内の展開力を活かし,タイミングの良いサイドチェンジを低プレッシャーで出せるようになりましたね。アンカーの竹内の周りにはDF4人+MF4人いるので,ボールを失うことはほぼなかったので,時間の使い方が良くなりました。
こうして,後半のエスパルスは,トリニータのパス回しを阻害しつつ効果的な攻撃を継続することに成功しました。長年4-1-4-1をある程度継続してきたことが奏功したと言っても過言ではないな,うん。
守備は,まぁ,割り切りですよ,うん(笑)
3.ヤン将の遺産と篠田監督の再調整
こういう「割り切りが過ぎる」守備をしても大きく崩れなかったのは,ポジショナルプレーとゾーンディフェンスが浸透していたからこそだと思います。大外のサイドを捨てても,4-4ブロックの間隔が開いていれば,札幌戦でやられたように,ブロックの間に入られてそこを好き勝手に使われてしまうおそれがあります。今節そうならなかったのは,去年から積み上げてきたゾーンディフェンスを篠田監督が再調整したからだと思っています。また,攻撃面でもハーフスペースの活用が復活するなど,ポジショナルプレーが多少"帰って"きました。
去年1年間積み上げてきたものをドンガラガッシャーンしてイチから作り直すの…?と不安に思っていたのですが,今日の試合を見て正直安心しました。去年積み上げたものは決して間違ってないのです。それに積み上げていかないといけないのです。
4.今後の課題
浦和戦・鹿島戦・川崎F戦は,点差だけ見ればボロ負けでしたが,点差ほどの差はなかったと思っていました。そして,それが間違っていなかったことが今節の試合運びを見て確信しました。今までやってきたことはまだチームに残っている,それに安心できたのです。ただ,"クロス対応ダメダメ病"が未だ治らないのは……
今節の失点も,二見はちゃんと首振って藤本を見て確認しているのに,藤本のダイアゴナルな動きに対応できず,先に身体を入れられてしまいました。
また,CKでもオナイウらに競り負けたりフリーで打たれたり。べーにしさんのナイスセーブがなかったら負けてたよ……
攻撃面は,3人目の動き出しがカギ。
確かに,ハーフスペースの鬼は躍動していた。こーやも三竿に対し質的優位を維持できていた。ただ,中にドグしかいないのは……。
こーやor翔太+ドグの「二人の連動」だけではなく,もう一人中に入れる人が必要。それをするのは逆サイドのSMFかボランチか。そこは再度調整が必要。去年はこーやが外に流れず中にいたからよかったけど,今年はそうじゃないしね。
さて,次はベガルタ戦。元々お得意様だったチームも今では天敵になりつつある。
でも向こうも調子は良くない。ここで叩かないとウチが危ない。
裏天王山といっても過言ではないゲームになる。勝とうぜ,清水!
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