J2優勝だああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「内容より結果」がより一層求められた1年,秋葉清水は無事に優勝という最高の「結果」で終えることができました。
例年同様,本ブログでは今年もまた「1年間の振り返り」をしておこうと思います。
1.開幕前 ~救世主,降臨~
今年の話をする前に,まず去年のエスパルスの戦い方についておさらいしましょう。
私が昨年書いた上記引用の振り返り記事の内容を簡潔にまとめると,このようになります↓
⑴ 秋葉清水の戦術①超攻撃的・超アグレッシブという大枠+②選手の個性を発揮しやすい場所へ配置した上での委任戦術⑵ 秋葉清水の問題点①チーム戦術が無い=攻撃の型・守備の型を事前に作らない,興味を持たない②センターバックの負担が攻守ともに大きすぎる⑶ 2024シーズンに向けて①補強ポイントは「ビルドアップもできて裏抜けも対応できる″全部あいつ1人でいいんじゃないかな″系スーパーセンターバック」②なんでもいいから「一言で言い表せる」チーム戦術を組んでくれ
こんなこと書いてますので,ストーブリーグでは「ちゃんとセンターバックを補強してくれるのか……?」が私の最大の関心事になるのでした。
そして,私がこんな記事をアップした約20日後……
清水エスパルスは,昇格を強く引き寄せる【救世主】を手にします………
救世主の名は
住吉ジェラニレショーン
&
蓮川壮大
念願の「ビルドアップもできて裏抜けも対応できる」スピードもフィジカルも兼ね備えたセンターバックの獲得である。
あまりの的確な補強に思わず大歓喜してしまいました(笑)
ワイ将、今季はことあるごとに「ビルドアップもできて裏抜けも対応できる″全部あいつ1人でいいんじゃないかな″系スーパーセンターバック」が必要と説いていましたが、ファン・ダイクまでじゃないにしても身体能力高い住吉選手はかなり的を射た的確な補強‼️— けー ぶい えぬ (@KvN_DSsub08) December 26, 2023
正直,この2人の獲得が発表された時点で,去年より守備は安定することは確定したかのように思えました。
だって,去年とは違って,DFラインの裏出されても足早いから追いつけるしフィジカルあるから何とかしてくれそうだもんで(笑)
実際,その予測は だいたい当たり でしたね(爆)
2.今季の戦い方 ~6:4!? 3:7の間違いでしょ~
迎えた2024シーズン。
蓋を開けたら,やはり今年の秋葉清水は去年から引き続き
①大枠の提示+②委任戦術
の2本立てでした。
――100%のうち、選手個々の判断でのプレーをどのくらい認めているのですか。
「僕は、60%はチームとしての方向性を守ってもらい、40%は個人戦術やアイデアを自由に活かしてほしいと言っています。この40%の自分の世界はめちゃくちゃ大事で、僕が『これとこれをやって』と言うと、今の選手は素直で真面目なので、それしかやらなくなることが多いんです。だから、40%を許すだけじゃなく、できる環境も大事だと思っていますし、エスパルスはそれができるチームになっています」
(下記リンク記事より引用)
この記事は今年の6月のものですが,同じようなことをサッカーダイジェスト11月号掲載のインタビューでも言っています(同33ページ参照)。
これ,僕,ウソだと思ってます(笑)
いや,ウソ,というのは言い過ぎかな?
先程挙げた ①大枠の提示+②委任戦術 のうち,秋葉さんの言う「チームとしての方向性」が①大枠に,「個人戦術やアイディア」が②委任戦術にそれぞれ対応しています。
ここまでは,先程引用した秋葉さんの言葉は「解釈一致」です。
そうですよね,去年からずっとそうですもんね,って感じで。
そこにウソだと思うところはありません。
…………で,秋葉さんの言葉をそのまま信じるなら,①大枠の提示が全体の6割を占めることになります。
いや~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~,流石にそれは無いっしょ!?
あっても3割ぐらいでしょ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!?
という意味で「ウソ」という言葉を使いました(笑)
(1) 大枠3割:遅攻,セットプレー
戦術の大枠があったか否かと言えば,僕は「無くはなかった」とは思います。
去年は「超攻撃的・超アグレッシブ」がキーワードでしたが,今年はどちらかというと遅攻が多かった印象を持っています。
ボールを奪ったらすぐポジトラかけて全速力で前線へ飛び込め!というよりも,一旦ボランチや乾先生あるいはトップに当ててワンクッション置いてから上がっていけばいいよという形にしていましたね。
それができるくらいに今年のこーやのポストプレーは開幕戦から凄かった!雑に当ててもキープしてくれるだろうという信頼をここまで持てるなんて,去年は思っていなかったw
それと,今年はセットプレーでよく点が取れました!
サインプレーのバリエーションも豊富になり,数年前からは考えられないくらいセットプレーで点が取れるようになりました(数年前とか「セットプレーはチャンスじゃない」なんて言われてましたね(爆))。
(2) 委任戦術7割:選手の質で殴るサッカー
ただ,他方で,今年は例年以上に「相手チームの分析結果」に重きを置いていたように思われます。
誰が相手でも「こう戦うんだ」というチーム戦術ではなく,目の前の相手に勝つための戦術を毎試合組んでいく形ですね。
例えば,相手が3バックでSMFの裏がウィークだと分析すればこちらも3バック気味にして北爪部長を先発にして裏狙いをするとか。
シーズン通して4バック⇔3バックの可変ができるようになったのは,この一年間の中で小さくない1つの収穫だと思います。
そのせいで,というか,チーム戦術より相手チーム対策に重きを置いた結果として,今年は(今年も?)去年以上に「個人戦術」中心というか,
「選手の質で殴る」
チームになっていたように思います。
攻撃面では選手たちの『当意即妙』な連携で崩すか(アウェイ藤枝戦のこーや⇒ケンタのゴールとかいい例ですね),あるいは各選手の『一瞬のひらめき』で打開するか。
勿論,前線で身体を張るこーや・タンキのボールキープ力を活かした(頼り切り?)縦ポンも効果的だったりしましたね。
守備面では,DFライン裏のケアを走力&フィジカルで何とかしてくれる【救世主】がいるのですから,委任戦術の結果相手にスキを狙われても走って何とかしてくれました!!!救世主すごーい!!!
前プレスはかなりアドリブ。なんでこーたがそこまで出張るの?ってくらいこーたが後ろ捨ててまで前線までチェイスするの,本当に見てて怖かった(やるなら「仕組み」にしてよ!!!)
今年のエスパルスは,攻守に渡って「選手の質で殴る」サッカーに徹し,内容より結果が求められる今シーズンを26勝という'16年より少ない試合で同年より多い勝ち星を挙げてJ1復帰・J2優勝を成し遂げられたのでした(((o(*゚▽゚*)o)))
サッカー戦術クラスタ界隈では昔から『和式サッカー/洋式サッカー論争』がありますが,僕個人としては何をもって『和式』と言うのか定義付けがされていない中の論争なのでそんなに意味を見出していませんが,今年のエスパルスをあえてどちらかに振り分けるとするなら『和式』だったと思います。
3."精神論"の重要性 ~何故委任戦術で勝てたのか~
「選手の質で殴る」サッカーって,ちゃんと殴れれば強いんですよ。
現に今の森保ジャパンを見て下さい。
なんかもう各選手たちが上手くて強いから,チーム戦術がどうのこう~とか,ポジショナルだストーミングだ~,という感じではないでしょ(笑)
J1だと個人的にはヴィッセルも同傾向にあるなと見ています。
でも,裏を返せば「殴れなければ弱い」ってことなんですよね。
今年の,いや,ここ10年でもワーストゲームと言って差し支えなかったのがアウェイ愛媛戦ですが,何も殴れなかったどころか愛媛の裏抜けに殴られ続けて完敗。
そして今年のエスパルスは同サイド圧縮プレスに滅法弱かった!!!
去年から続く悪癖なんですが,横浜Fや長崎,仙台の敗戦だったり,最終節の熊本戦で前半苦戦したのは,だいたいこのせい。
特にテルキのところが狙われまくる。テルキにプレスかけられ,前のブラガに出そうにもパスカットされたり,後ろに戻すところも狙われたりしてピンチになる。
なんとか圧縮プレスを回避したとしても前に蹴るしか選択肢が無いが,前はこーやorタンキの頑張り頼りなので,ボールロストしたらまた相手の攻撃のターンが続くという悪循環。
相手を殴り切れずに負けたり,同サイド圧縮プレスに弱かったりするのは,戦術や仕組みづくりをするのではなく選手たちの個人戦術の積み重ね=委任戦術に委ねることにした秋葉さんのマネジメントのせいです。
でも,J1復帰できた。
でも,J2優勝できた。
何故か?
なんか知らんけどアイスタで勝てまくったから(完)
いやおかしいんですよ,普通に考えて。
いつぞやまでは「鬼門・アイスタ」と呼ばれ続けた場所で,突然今年になってここまで勝てるなんて,正直意味が分かりません。
でも,何故かホームになると動きが良く見えるんですよ,今年のチームは。
山形戦は,まぁ,山形の尋常じゃない勢いに飲まれた感がありますが,何度負け試合を引き分けに持って行けたことか………
やってることは去年と変わらない,いや今年の方が去年より"純化"しているのに,鬼門だったはずのアイスタでここまで勝てたのって,やっぱメンタルなんだなって思いますよね。
だって,それでしか説明のしようがないもん(笑)
あと,アウェイで勝てないって言われ続けた後で勝てるようになったり,アウェイ水戸戦のような「負け試合で勝ち点を拾う」ようなこともできるようになりましたが,それも戦術の落とし込みというよりはメンタルだなって思います。
ーアウェーでは、何が距離感を悪くさせていたのか。
「正直に言うと、僕自身も『戦い方どうしようか』とか『前半は別に0だったらいいよ』とか、我々らしくないことを僕自身がしちゃっていたなと思う。最初から超攻撃的に、アグレッシブに。ホームだろうとアウェーだろうと、前に行くから相手は嫌がっていた。
相手が清水エスパルスを嫌がってるのに、我々が相手に合わせてしまった。アウェーの時はホームと戦い方を変えようとか。結果が出なかったことによってちょっと相手に合わせてしまったところがあった。
でも、よくよく考えると、相手がいろいろ考えればいいことで、僕ら考えることではないなと」(下記リンク記事より引用)
「我々らしく」で負けないようになるんだから,メンタルの重要性が良く分かりますよね。
これって,僕みたいな戦術好きにとってはハッキリ言って「おもんない」んですよね。
頭脳戦というか,論理的というか,幾何学的というか,そういうものの"美しさ"に魅せられた人間にとっては,精神論とかメンタルとか,そういう"気持ち"だけで勝つのって"美しさ"が足りないって思っちゃう。
でもさ?
J2は「内容より結果」じゃん??????
そういう意味では,緻密な戦術論より"精神論"で勝ち切った秋葉さんの勝ちなんだよね。
4.来季の展望 ~補強Tier1:救世主2人~
来季の目標は至って明確。
J1残留
これだけ。
そのためには,最低でも勝ち点40は確保しなければならない。
そのためにはどうすれば良いのか?
今年も何かしらの「チーム戦術」を仕込めなかった(仕込"ま"なかった?)ので,来年も秋葉さんは特に何かしらの「チーム戦術」を組まずに【①大枠+②委任戦術=「質で殴る」サッカー】で戦うと思います。
ということは,ちゃんと"質"で殴れるように,選手の"質"をしっかり確保しなければなりません。
であるなら,まず真っ先に手を付けなければならないのは,もちろん「選手の補強」。
特に明確に"質"を確保しなければならないのはセンターバックです。
だって,J2より明らかに格上なJ1のストライカーたちを相手に守備戦術ではなく"質"で戦うんだぜ?
永井謙佑みたいなスピードスター相手にスピードで戦わなきゃならんのだぜ?
で,あればこそ。
真っ先にすべき補強もまた明確。
住吉ジェラニレショーンと蓮川壮大の慰留
or
ビルドアップもできて裏抜けも対応できる″全部あいつ1人でいいんじゃないかな″系スーパーセンターバックの新規獲得
世の中にはやれボランチだやれサイドハーフだストライカーだ言われていますが,どう考えても足が速くてガタイが良くて裏抜けされても全部なんとかできるセンターバックの補強の方が先です。
むしろそれに失敗したら殴られ続けて終わるまであり得る。
亮太郎も宇野くんもブラガも残したいところだけど,ジェラ・蓮川の2人が残す方が先決。
2人が獲れたなら他は諦めて別を当たるという選択も考慮すべき。
ストーブリーグが今から楽しみだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
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