シーズン開始前,私は「今年は内容より結果」だと書きました。
内容なんて,結果の後からついてくる。
内容なんて,J1に戻ってからでもいくらでも作れるし,創れる。
そう書きました。
内容について思うところが沢山ある一年でした。
クソみたいなところが沢山ありました。
それでも,J1に戻れるなら内容なんてクソでも良かったんです。
あと数分でした。
あと数分で,我々の手の中から全てが零れ落ちました。
あのアディショナルタイムで全てが零れ落ちた今なら
内容がアレでも結果さえ良ければオールオッケーだった時間が終わった今なら
もう内容についてアレコレ書いても良いよね!?!?!?!?!?!?!?!?
ということで,2023年の清水エスパルスの戦いを振り返り,何がダメで何を直さないといけないのか,考えていきます。
てか,書いて吐き出さないとやってらんないんだよ!!!!!!!!!!
1.ゼ・リカルドの狙いと挫折
2023年,我らが清水エスパルスは,監督・GMに降格の責任を問う声がある中で,ゼ・リカルド監督(以下「ゼ将」といいます。)を続投させ,始動しました。
上記記事でキヨシが言及するとおり,'22シーズンの8月のエスパルスの快進撃は本当に良かったです(残留が目の前まで来てたのにね……)
この「良い時」のエスパルスのサッカーは
【中盤の空洞化+前の5トップ化 → カオスを生み出しスペースを突く】
という超攻撃的スタイルを標榜しており,J1の守備陣相手にも十二分に通用していました。
……であれば,当然にJ2の守備陣なら余裕(?)で切り裂けるハズである。
ということは,あとは「後半アディショナルタイムの失点の多さ」に代表される守備面での課題を改善すれば,1年でのJ1復帰も現実的であろう。
フロントがこういう風に考えたとしても不自然ではなかっただろうと思います。
そんな「J1レベルの攻撃力の維持・継続」と「安定した守備の実現」という2つの目標・課題を与えられたゼ将が導き出した解決策は,
【ハイライン+ボール狩りによる即時奪回 → ハーフコートサッカー】
というものでした。
前を5トップ化するのは去年と同じだけど,後ろは3枚にしてCMF2枚は上げておかないでおく。
相手にボールを奪われてもCMF(特にホナウド)を中心としてすぐにプレスをかけて奪い返す。
そのままカウンターに行ければ良し,行けなければハーフラインまで上がってきたDFに戻して組み立て直す。
いわば「常に相手陣地でサッカーすれば点取られないでしょ!!!」的な発想ですね。
図1:ハーフコートに押し込んだ後のエスパルスのポジショニング
実際,開幕戦~磐田戦(第5節)くらいまでのヒートマップを見ても,相手側は自陣側が濃くなっていて,エスパルスの方もバイタルが濃くなっていません。
(ほぼ終始相手陣地に押し込めた大分戦(第4節)を例に取るとこんな感じ:https://www.football-lab.jp/shim/report/?year=2023&month=03&date=18)
ゼ将のしたいサッカーが一番表現できた試合はエコパでの磐田戦(第5節)でしょう。
特に,エスパルスの1点目は,ゼ将が表現したかった攻撃パターンが色濃く出た,ゼ将政権下でのベストゴールだと思います。
両サイドは大外に張り出すことで相手SMFにタテを切るのかサイドをケアするのか迷わせつつ,相手SBとCBの間隙を広げてハーフスペースに飛び込むスペースを作り出す。
相手SMFのポジショニングが甘くなった隙を突いてハーフスペースにパスを出してCBを釣り出す。
あとはサンタナ先生が裏抜けしてフィニッシュ。
何度見ても戦術的に完璧なゴールですね(何なら個人的に今シーズンベストゴールまである)!!!
……こんな素晴らしい仕組みを構築できていたゼ将が,何故解任されてしまうに至ったのでしょうか?
それは,J2という"世界トップレベルの泥沼"の中でハーフコートサッカーを選んだことによる弊害が出てしまったからでしょう。
図2:相手がエスパルス相手に5-4ブロックを組んできた場合
FWを1枚だけ残して5バック化した5-4ブロックを組む,という守備はJ2では『よくある戦術』ですが,これを崩す処方箋をゼ将は用意できませんでした。
相手が5バック化して5-4ブロックを組まれてしまうと,エスパルスの5トップと数的同数を作られてしまい,スペースを作りづらくなります。
ゼ将のサッカーは「スペースをいかに作るか」がキモなので,これが作れないと後方でボール保持するだけで全くゴールに迫れなくなってしまいました。
守備面でも,ボール狩りのプレスが回避されてしまった後はどこで相手をハメるのか・ボールの取り所が決まっていませんでした。
そのため,群馬戦(第6節)・甲府戦(第7節)と,J1の時からウチの2CBの弱点である「相手FWのダイアゴナルな動き」によって失点を重ねてしまいました。
結局,ゼ将は最後まで5-4ブロックの崩し方をチームに浸透させることはできないままチームを去ることとなってしまいました(5-4ブロックの崩し方は秋葉体制でも未解決の課題のままチームを苦しめることになるのですが……)。
せめて1つでも勝ててればまた違ったんですけどねェ……
2.秋葉体制と"ジャパンズウェイ"
ゼ将解任後,秋葉さんが内部昇格して監督に就任,早速ヴェルディ戦(第8節)をジャッジリプレイでオフサイドと言われたけどセフンの劇的ヘッドでリーグ初勝利を上げ,チームはそのままジェフ戦(第16節)まで無敗で駆け抜けます。
ゼ将体制から秋葉体制で何が変化したのか?
秋葉体制を一言で言いなぞらえるなら,それは"ジャパンズウェイ"となるかと思います。
森保監督は,本書でたびたび挙げた「勝利するために必要となる戦略的大枠」と,そこに柔軟性,適応力を加えるための「選手たちの自発性,自由裁量の向上を促す委任戦術」を戦略的な両輪として組み合わせていく方向で強化を進めてきたと思われます。
出典:五百藏容『森保ストラテジー』P.307
森保ジャパンがカタールW杯までに示した①戦略的大枠と②委任戦術の両輪の組み合わせのことを"ジャパンズウェイ"と定義するのであれば,秋葉体制が採用したものは,まさに"ジャパンズウェイ"と言えるでしょう。
まず,①戦略的大枠には,秋葉さんが常にインタビューで連呼していた「フットボールの本質」「超・超攻撃的サッカー」という言葉・概念が当てはまります。
終盤(大宮戦(第41節)からだったかな?)に言い出した「最短・最速」もこれに含まれるでしょう。
球際の強さ,切り替えの速さ,超攻撃的に・超アグレッシブにゴールに向かうこと。
こういう『大枠』を全ての基準・基盤にすることでチームの中の迷いを無くし,メンタルを改善する。秋葉さんのそういう狙いが見て取れました。
次に,②委任戦術には所謂『戦術乾』と呼ばれるものが当てはまります。
特にこの『戦術乾』の凄い(凄すぎる)ところは,乾先生の圧倒的なボールキープ力・展開力を前提として周りの選手が動けるところです。
何故なら,周りの選手は「タカシくんならキープできるでしょ」を大前提にして動いて良いという広い裁量が与えられているため,後は自分がどう動くかに集中できるからです。
他方で,その裏返しとして「乾先生が交代した後の試合運び」がしばらくのチームの課題となりました。
『戦術乾』は乾先生が起点になるのを信じて周りが動くものですから,肝心の起点がベンチに下がってしまうと,周りは誰を信じて動くべきか現場でイチから考えなくてはならなくなります。
それを考えている間にグダグダなパスワークを繰り返す時間が増え,むしろ相手の時間を作るお手伝いをしてしまうという……
救国の英雄・原輝綺の帰還により東京V戦(第29節)頃から徐々に見えだした『試合中の3バック化』は,その課題の解決策の一つとして導入されました。
乾先生が抜けたために中央で起点が作れないなら,北爪・岸本というタテに速い選手がいるワケだから,サイドを起点にゲームを作れば良いじゃない!ってな感じの発想です。
乾先生に任せるにしろ,突破力ある両サイドに任せるにしろ,秋葉さんの手法は(自分自身でも明言されていますが)選手の能力や個性を見て適性ある場所に配置して後は「選手たちの個性」を発揮させるという点で,ポイチと同じ路線だと言えるでしょう。
秋葉さんの採用した①超攻撃的・超アグレッシブにという大枠と②選手の個性を発揮しやすい場所へ配置した上での委任戦術の組み合わせは,固め打ちできる試合では大きな効果を発揮しました。
1点取るとチームがノリノリ・イケイケになって2点目3点目と点を重ねることができ,ホーム町田戦の大逆転をはじめとして複数得点ゲットで勝利する試合が増えました。
……ここまで聞くと良さげですよね?
森保ジャパンと同じ枠組みですから,カタールW杯でドイツ・スペインを叩き潰したように,W杯後も連戦連勝できているように,エスパルスもJ2という沼を完膚なきまでに叩き潰せたかもしれませんよね?
でも,藤枝(第37節)に負けました。
熊本(第40節)に負けました。
水戸(第42節)に,山形(PO準決勝)に,そして東京V(PO決勝)に勝てませんでした。
何故,勝ちきれなかったんでしょう……?
その理由はいくつかあるでしょうが,私が思う理由は
①チーム戦術が無かったこと
②センターバックの負担が大きすぎる
⇒むしろ相手チームの狙い所になってしまった
だと思っています。
3.秋葉体制の問題点⑴~チーム戦術のNASA~
委任戦術の構造的問題点は,現場判断,すなわちピッチの中にいる選手たちが刻一刻と目まぐるしく変わる目の前の状況に適応し,その中で持ち味・力を発揮しなければならないという点にあります。
そうすると,相手の守備が堅くて崩せなかった場合,あるいは相手が予期しないポジショニングを取ってきた場合など,何かしらの対処を講じる必要がある場合,その対処法は主としてピッチ内にいる選手たちだけで解決策を見出さなければなりません(勿論相手は攻めてくるので,攻撃を受けながら見つけなければなりません!)。
先に引用した『森保ストラテジー』書中でも,W杯予選・本選で森保ジャパンの委任戦術のスキを突かれた様子がありありと描かれています。
この問題点に対するシンプルな対策は,「こう来たらこうする」という攻撃の型・守備の型を作っておくことです。
どこから攻めるのか・どこを攻めるのか・どこをボールの狩り所とするのか,それを予めチーム戦術として決めておく。
こうすることで,現場判断しなくとも良くなるので,選手たちの判断が早くなります。
秋葉体制には,それが無かった。
秋田戦や甲府戦,水戸戦の時のように,4-4ブロックあるいは5-4ブロックを低いところで組むチームに対して攻めあぐね,追加点が全然取れないままドローで終えてしまう。
というか,上述したとおり,ゼ将の時から5-4ブロック引いた相手への処方箋が出せていないのに,その処方箋が年間通して出されなかったんですよね(クロス上げてサンタナ先生お願いします!は苦し紛れなんよ……)。
また,藤枝戦や熊本戦の時のように,失点して追いつかないといけない時のゲームの組み立て方が無いせいで,みんなで「何とかしなきゃ!」と焦ってしまって単調な攻撃を繰り返してしまうのも,立ち返るチーム戦術が無かったから。
加えて,磐田戦や東京V戦のように,先制できたとしても相手の時間になった途端ひたすらに押し込まれ続けてしまうのも,相手の攻めの受け流し方が定まっていないから。
何でこうなっちゃったのか?
単純に,秋葉さんがチーム戦術に興味が無かったからだとしか言いようがないです。
この今年6月の記事のインタビューで秋葉さんの「正直、ビルドアップは興味がない。すべてはペナルティボックスでの勝負、そこでいかに点をとれるか。」という発言,正直ヤバいと思うんですよ。
だって,ペナルティボックスで勝負しようと思ったら,どうやってペナルティボックスまでボールを運ぶか設計しないといけないでしょ?ということは,ビルドアップをどうするか考えないといけないわけですよ。
ビルドアップをどうするかというのは,すなわちチーム戦術を組むということに繋がるわけです。
それを「興味がない」と言い切られてしまうと,正直どうしようもないです/(^o^)\
昇格PO決勝後のインタビューで秋葉さんは「何かを根本的に、僕を含めて変えなければずっとこれを繰り返すだけだと思いますから、もっともっと抜本的に色々なものをしっかり見つめ直して、オフシーズンの間に特に見つめ直して色々なものを変えていきたい」と言っています。
お願いなのでビルドアップに興味を持ってください!!!!!!!!!!
……一三さんが入閣したのに,どうしてこうなったんや……
………とか言ってたら今日(2023年12月5日正午現在)になってこんな記事が出てきちゃった。
「J2に降格した今季、選手を戦術の枠に封じ込めていた前任のゼ・リカルド監督は結果を出せず、第7節を終えて解任。その直後、19位とどん底に喘いでいたチームの監督になった秋葉監督がすぐに取り掛かったのが、窮屈なサッカーを強いられてきた選手との対話であり、気持ちの解放だった。」
「自分たちの感覚を生かせるサッカーの実現で選手のモチベーションが爆上がり」
おいオレンジ戦士たち!!!!!!
戦術を嫌がってんじゃねぇよ!!!!!!!
4.秋葉体制の問題点⑵~センターバックの負担がデカすぎる~
秋葉体制では,守備時のリスクヘッジに人員が割かれていません。
ゼ将は被カウンター時のリスクヘッジ,特にSBを前に出すことにより空くSB裏のスペースのケアに頭を悩ませていたと思います(じゃなければこーやくんをSMFに置こうなんて手は打たんよ)。
他方で,秋葉さんは前からのプレス(THE REALなどで秋葉さんもイチくんも「ゲーゲン」という言葉を使っていましたが,本当のゲーゲンプレスは追い込む先が設定されていますので,追い込み先の設定がされていないエスパルスのプレスはただの前プレスです)は徹底させていましたが,そのプレスが交わされた際のケア特にSB裏のケアについて何も設定されていませんでした。
そうするとどうなるか?
平たく言えば,「ノリさん,ゆーじ,権ちゃん,後はお前らで頑張って止めろ」になるのである(爆)
いや,ノリさんもゆーじくんも能力高いのでほぼほぼ止めることができていましたよ?
でも,それは見方を変えればPA近くでファールになる可能性も上がるということでもあります。
昇格PO決勝でゆーじくんがPK取られるファールをしてしまったのは,勿論ゆーじくんの判断ミスもあるけど,そもそも相手に裏抜けできるプレーをさせてしまっているのが問題です。
パサーには誰がアプローチするのか,どこをボールの奪い所と設定するのか,その辺りが整備されていれば簡単に裏に出されなかったハズではないでしょうか。
※ついでに言えば,ホナウドがバイタルエリア付近でファールを繰り返しているように見えるのも,ホナウドの後ろをどうケアするかが決まっていないために,ホナウド自ら何とかリカバリーしなければならなくなり,その結果後ろからのタックルが増えるという悪循環の賜物です(もっとついでに言えばホナウドが良くボールを取られるように見えるのはパスの出し所が設定されていないためです)。
守備面での負担が大きければ,攻撃面でもCBへの負担はデカかった。
ノリさんも,ゆーじくんも,正直言ってビルドアップ能力は高いわけではない(低くは無いけど,ヴァウド・ゆーごの組み合わせの方が比較的高かったと思う)。
それなのに,ビルドアップの仕組みが作られていないせいで,2CBのためのパスコースが設計されていない。
乾先生やボランチがアドリブで下がって来れば真ん中にパスコースができるけど,下がって来ない(来れない),あるいは相手によってタテが封鎖されている場合,出すところはSBかGKしかない。
で,相手に前からプレス来られると,GKしか出す場所が無くなって攻撃が停滞する。
あるいは,テルキのところに出さざるを得なくなるけどテルキもテルキで孤立しているのでそこも狙われて取られたりする。
あるいは,水戸戦の時のようにパスカットされて失点に繋がったりしてしまう(あれをゆーじくん1人の責任にするのはお門違いだよ)。
じゃあどうすりゃ良かったんだ!?って話になるかもしれないけど,要は秋葉体制はそういう難しいところも何とかしてくれるような「ビルドアップもできて裏抜けも十二分に対応できる″全部あいつ1人でいいんじゃないかな″系スーパーセンターバック」がいる必要のあるチームだったってことなので,2人がそのような"全部あいつ1人でいいんじゃないかな"系スーパーセンターバックじゃなかったことが全て悪い!って話になってしまいます。
荷が重すぎる要求だよ!!!!!!!
5.来季に向けた補強ポイントを考える
ある程度の結果が残せたので,おそらく秋葉さんは続投路線でしょう(2023年12月5日正午現在)。
仮にエスパルスから離れることになるとしても,解任ではなく契約満了・他チームへ,という流れでしょう。
ということは,来季も"ジャパンズウェイ"路線は継続するであろうと予想できます。
つまり,①チーム戦術の無さと②センターバック任せという2つの問題点は依然残り続けてしまうだろう,ということです。
で,①チーム戦術の無さは,補強でどうこうできるものではなく,監督だけでどうにかできるものでもなく,選手たちの意識改革があってはじめて改善できるものです。
モフ将も,ロ将も,ゼ将すらも植え付けられなかったチーム戦術,実は選手たちが受け付けてなかっただけなのではないか説がここでとうとう現実味を帯びてきてしまっているので,そうなるともう大鉈を振るって大改革しないといけないんじゃないかという気がしますが……
そうすると,補強の有無でどうこうできそうにないところに目を向けるよりは,補強でどうこうできそうな②センターバック任せという問題に焦点を当てましょう!!!
で,今の秋葉清水に必要なのは,先程も申し上げたとおり,
「ビルドアップもできて裏抜けも対応できる″全部あいつ1人でいいんじゃないかな″系スーパーセンターバック」
です。
つまり彼です。
もしくは彼です。
ファン・ダイクかグヴァルディオル獲るしかねぇ!!!!!!
無☆理!
いやでもマジな話,センターバックの負担がデカすぎる構造を変えない(変えられない)なら,それくらいスゲーセンターバック獲らないといけない。
ノリさん・ゆーじくんと同じくらい守備力があるけど,2人より足が速くて,ビルドアップ能力も高い,そんなセンターバックがチームにいることを要求するような戦略的大枠なのだから。
ファン・ダイクとまではいかなくとも,チアゴ・マルチンス級は欲しい。
やっぱりウチの補強ポイントはコレ定期前プレス剥がされてディレイできなくて裏通されても何とかしてくれる系スーパーセンターバック、コレこそエスパルスに必要な最後のピース() https://t.co/8OnrtjNQNB— けー ぶい えぬ@C103(土)東I-34b (@KvN_DSsub08) October 28, 2023
神様仏様ドウグラス様とこーやのスプリントに後ろから行って追いつくとかバケモンかと思ってたよ
俺,夏からず~~~~っと言ってる,コレ。
6.改善ポイントを真面目に考えるとやはり「チーム戦術」ということにしかならないよね
まぁそういうスーパーセンターバックが簡単に見つかるならみんな見つけているハズなので,現実路線としてはそういうスーパーセンターバックがいなくとも勝てる道筋を作らなくてはならないわけです。
そうすると,やはり②より①のチーム戦術の無さをどうにかしないといけないわけです。
じゃあどういう戦術が良いのか,なんていう話じゃないんだよ。
戦術なんてなんでもいいんだよ。
フォーメーションなんて"電話番号"に過ぎないんだからなんだっていいよ。
ゲーゲンプレスでもリトリートでもなんだっていいんだよ。
サイドからクロス上げるのでも中央突破でもなんだったいいんだよ
何でも良いから,立ち返るべき"チーム戦術"を作ってくれって話なんだよ。
そのチーム戦術を実行するための"仕組み"を作ってくれって話なんだよ。
選手が自ら考えなくても動ける"仕組み"であればなんだっていいんだよ。
秋葉さんが「ビルドアップに興味がない」と言い続けて,立ち返るべき"チーム戦術"を作ることすらせず,来年も選手たちに"委任"し続けると言うのであれば,申し訳ないが私個人の気持ちとしては秋葉さんには降りてもらうよりないと思う。
残念ながらイレブン全員が代表レベルにないエスパルスで,森保ジャパンすら一筋縄ではいかなかった委任戦術をやろうなんて,虫が良すぎる。
しかも,1年でのJ1復帰が至上命題となっている中で主力級を使い続けざるを得ず,若手育成まで手が回っていないのだから尚更だ(これ自体は仕方がないやむを得ないことだし,秋葉さんを責められるものではない。キヨシには大いに責めたいところだけど)。
2018年のヤン・ヨンソン体制の時は「大外のSBとハーフスペースに入り込むSMFの動きで崩す」のがエスパルスの戦術だと一言で言えた。
2020年のクラモフスキー体制の時は「ハイライン・ハイプレス+偽SB化によるハーフスペース崩し → 攻撃的サッカー」がエスパルスの狙いだと一言で言えた。
2021年のロティーナ体制の時は「中央を締める守備ブロック,サイド寄せから逆サイドへ展開しての攻撃」がエスパルスの攻守の狙いだと一言で言えた。
2022年のゼ将の時は「中盤の空洞化+前の5トップ化 → カオスを生み出しスペースを突く」のがエスパルスの戦術だと一言で言えた。
そういう「一言で言い表せる何か」を,来年の今頃には,言えていたい。
そういう「一言で言い表せる何か」を,秋葉さんなのか,他の監督なのか,どちらになるのか今の段階では分からないけど,それを見つけて作っていってほしい。
0 件のコメント :
コメントを投稿